
みや 伊豆大島出身
おしゃべり好きで、じっとしてられない性格
アイディア出しやオペレーションを考えるのが好き
高校生まで伊豆大島で過ごし、その後、大学進学のため島を離れる
星野リゾートに就職し、長野県、栃木県、石川県の施設など新規開業も経験
大島の人は高校卒業したら島を出るのが当たり前、早く島を出たい気持ちで離島 いざ出てみると何も知らない大島のこと 大島の良い所はどこだったのか
目を瞑って見ようとしなかった島の魅力を知りたくてUターン
なっちゃん(なつみ) 長野県松本出身
旅行プラン立てやインテリアをデザインするのが得意
自然の中でのんびり過ごすのが好き
生まれてすぐに渡米 のちに親の仕事の関係でベルギーなど海外で生活する事が多かった幼少期
中高と日本で過ごすが、大学時代はカナダに留学
多国籍のコミュニティーの中で過ごす中で、日本にある素敵な場所や風土がまだまだ世界に伝わっていない事に気づく
同僚のみやに連れられてきた伊豆大島は、世界に伝えたい場所の一つだと確信し、移住を決めた


2人とも星野リゾートで約10年勤務し 4種スキルと言われるフロントサービス・レストランサービス・客室清掃・調理
他に、新規開業・アクティビティ開発・地域の魅力造成などにも携わった
星野リゾートの特徴的な部署である 魅力チーム
その地域の魅力を新しい視点から捉え価値ある魅力に変えて
アクティビティやイベントを行いお客様に地域を知ってもらう事が目的
魅力 の事だけはどの施設でも一番力を注いできた
日本の本当の魅力 大島の価値ある魅力をどうにかして伝えたいと心のどこかで思っていたのかもしれない
会社の規模が徐々に大きくなり、自分の個性や得意なことが発揮できなくなってきた気がした
自分の特技が役にたつ場所が他にもあるかもしれないと思いはじめた
やはり初めに思い浮かんだのが大島の事
大島のために何かできるのは今かもれない
梁が立派な家が空き家になってしまっているという母の話を思い出してその物件を勢いで買うことにした
物件を購入後、移住。
コロナが本格的に始まり、島外でお願いしていた大工さんは島には来られなくなり、島の大工さんに急遽お願いすることに
雨漏りや床のへこみなのどは大工さんにお願いして、できる所壁の漆喰やは自分たちでやってみる
地元で知っている大工さんやペンキ屋さん、水道屋さんにアドバイスをもらいながら上手くいかなくたって
全ては奥深くなじみ、味になってくるはずと根拠のない自信で進めていく


7月下旬にはカフェがオープンできる状態まで持っていく事ができ、ゆったりとスタート
コロナ渦ではあったが、当時は宿の少ない大島の受け入れ先として、知り合いのたっての希望でお盆までには宿のオープンも完了させる
場所は伊豆大島の北部 岡田地区。 前職で新規開業を何度も経験していたのでお互いのやるべき事を淡々と洗い出した。
約半年でオープンできたのは家族や親戚、地元の知り合いの協力があってこそだ
コンセプトは女性が自分を認める場所 大島の大自然で心をリセットし、ありのままの自分を受け入れることのできる時間や空間を提供する


宿泊に関しては男性2名での宿泊は不可で、お子様利用も中学生以上とした
複雑かつデリケートな女性の悩みにとことん向き合って欲しいという気持ちを込めていた
かなり尖ったコンセプトのため厳しい入店条件はたくさんのお客様を困惑させ、今でも男性は入れない女性専用のカフェ宿というイメージが強い
コロナ渦の割には繁忙期にはたくさんのご予約があり、カフェももう一人雇いたいと思うくらいまでは忙しくなった
しかし、島の観光状況的には夏とゴールデンウィークなど大型連休でガッツリと働きあとは、ぼちぼちという状況
島でありながら冬は寒く、雪が降ったりする場所のため、(そして古民家は断熱されていないので底冷えがひどい)3年目からは冬季休業をし、今まで住んでみたかった地域でリゾートバイトをしたりもしていた
なんとか、認知度も上がり年間の営業スタイルが確立されてきた5年目の夏の夜
私たちのカフェ宿の隣家より火災が発生した 同じような古民家のため、火災通報から消防がくるまでの間に一気に燃え広がり私たちの宿もろとも飲み込んだ
幸い、お客様は無事で、風もなかったため他の家に広がることはなかった
私たちはここで、強制的に休業となった 全てを失って 希望やら夢やら 何もかもなくなり 絶望
全く立ち上がれない日々が続いた
そんな中でも、やり残した気持ちと、たくさんの方々の気遣いが温かくて、少しずつ前を向けるようになった
たまたま目に留まった空き家バンクの物件 梁の立派な前のカフェ宿に似ているような物件
久しぶりにワクワクした
内見に行かせてもらい、このワクワクは確信に変わった
ここでまたカフェをやりたい
ついに私たちの第二章が始まる
新しい物件はの場所は伊豆大島の南部 差木地地区
観光スポットは少ないが、住民の多い地域の一つ
大切に使われていた100年以上の古民家は今でも住んでいる人の温もりを感じられる
たくさんの方々からもらった想いとこの古民家に残る温もりや想いを来る方々に繋ぎたい
そんなコンセプトでカフェの第二章がスタートした
